釣りゲーム

Windows版『ラストレムナント
箱○版より格段にグレードアップしてておれ涙目。(18:00)

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■しつこいけども
Wii428 封鎖された渋谷で』が面白い。wikiによると「しぶや」ではなく、「よんにいはち」とそのまま数字で読むらしい。これはいいゲーム。文章のセンスがよい。カタすぎず、緩すぎず。これを面白いと思って遊ぶ世代ってのは、どの辺からなんだろ。社会のいろはをまだ知らない小・中・高校生には、どうもとっつきにくそうなネタがある。本のことはよく分からんけども、文章的には文学とラノベの中間くらいなのかね。
主人公は5人。それぞれにストーリーがあって、選択肢があって、いつでも他のキャラのストーリーに切り替えられる。ノベルを5本同時に読み進めるかんじ。このゲームの特徴は、あるキャラで何気なく選んだ選択肢が、別のキャラの運命を大きく左右すること。1人のキャラを一気に読み進めようとすると、ほとんどの場合がすぐ「BAD END」を迎える。でも、別のキャラで「ある選択」をさせてから読むと、今度は別の運命が待ち構えていたりする。本質的には、ノベルゲー形式のパズルともいえる。慣れてくると、やってること自体は作業的。けども、ストーリーに引き込まれることでそれが和らいでいるかんじ。
『街』の流れを汲むということで、グラフィックは実写。でもただの静止画じゃなくて、ちょっと動いてみたり、音が出てみたり。いままで偏見を持っていたけども、実写は全然アリだ。すぐ慣れるし、これはこれでリアリティを出せる。『街』は、ゲーマーにとっては知る人ぞ知る超名作だった。でも自分はやったことなくてずっと気になってたのだが、何というか、あれもこんなかんじなのかね。あれには北陽のちっこいほうが出てた。今回の『428』には、ダディヤナザンとなすびがいた。このタイミングでなすびとはどういうことだ。
ともあれ、昨日に引き続き、Wii所有者にはこの『428』を心からお勧めしておくこととする。断言しよう。これは名作。本でも映画でもできないことをやっているのが素晴らしい。チュンソフトは、よくぞ『街』の呪縛から逃れられたものだ。(10:53)

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■そして思ったこと
自分が面白いと思ったゲームをお勧めするのは、要するに仲間を増やしたいからなのだ。ゲームの面白さを語る上で、昔から言ってきたこと。それは、「ゲームについて誰かと話すこと」。程度は様々だろうが、大人になるにつれ、友人関係というのは希薄になりがちなもの。ここしばらく、誰かと同じゲームについて話が盛り上がることがまったくない。ゲーマーなら分かると思うが、これってすんごい大事なことなのだ。同じゲームをやってる人が近くにいてみろ。ゲームの面白さが何倍にも変わる。相乗効果的には、私生活そのものが明るく楽しくなり得るのだ(極論だが結構本気)。
なので、ネトゲ中毒時代というのは、あれはあれで危機感があったけども、楽しさという面では非常に恵まれていた。リアルより神経使い兼ねないので大変だけども。そういう意味ではゲーセンは昔からその役割を果たしているし、なかなかリアル友人を作りづらい環境にある人にとっては、いまは対戦やら協力プレイ(Coop)やら、インターネットがその役割を担うようになった。とはいえ、ネット対戦も結局はネトゲの域を出ないわけで、ネトゲ特有の苦労はするし、やはりリアル友人との切磋琢磨には敵わない。小さかった頃、ゲームがすごく楽しかったのは、たぶんみんな、学校にそういう共通の友人がいたからだ。
ゲームが好きな大人は、テレビやらスピーカーやらケーブルやら、その環境に金を掛けようとする。クオリティは上がるのだが、一方でまだ何か物足りない。一番手に入りにくいのは、この「人」なのだ。「人」もまた、ゲームをする環境にとっての大事な要素。なければいけないわけではないが、もしあれば、それは最強のスパイス。身近にゲーム仲間がいる人は、それを大切にするべきなのだ。(11:14)

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