つんつくでゅーーーーーーーーーーん

■不思議なiPod(後編)
その家はもう20年近く物置きとして使っているので、家族もめったに立ち入らず、入るとしたら明るい昼間だけだった。明かりを必要としてなかったため、当然20年も電球が生きてるとは思えないし、新しいものに交換する理由もない。おやじの部屋の電気がつきっぱなしになってたとき、最初こそは驚いたが、間もなく家族の誰もが気にすることなく、その灯りを消そうともしなかった。決して興味がなくなったわけではなく、人一倍心配性だったおばあちゃんが、おやじを始めとした残された家族のことが心配でまだここにいるんだなと、たぶん誰もがそう思っていたんだと思う。やがて数日が過ぎ、おばあちゃんの葬儀が終わり帰宅すると、その灯りは消えていた。ああ、旅立ったんだなーと、家族の誰もがそう思った。

その期間は他にも不思議なことが起こってた。普段はいないはずのホタルが2ひき庭に現れてずっと飛んでたり、隣の交番の電話が何時間も鳴りっぱなしになってたり。ホタルのほうは、おじいちゃんはおれが生まれる前にもう亡くなってたこともあって、おばあちゃんにとっては夫と死別してから17年経ってようやくおじいちゃんのところに行けたことになる。だから、2人で自分ちを見に来たんじゃねーかなーと、勝手に思ってた。

また、交番の電話のほうは、そのときポリスマンは非番で誰もいなかった。当然カギがかかってるため、散々鳴り続けたところで誰も電話に出ることはできない。おれの実家はしょぼいコンビニのようなものを経営している自営業なのだが、おばあちゃんはいつも戸締りだとかお金の管理だとか、かっこよくいうとセキュリティ面を非常に気にする人だった。実際はこんな田舎で事件なんて起こりようもないのだけど。だから立地的に隣に交番があるということにすごく安心感を持っていたようで、おばあちゃんと交番のポリスマンとはよく挨拶やら雑談してたりなど、近しくさせてもらっていたようだ。【実はまだ続く】 (18:28)

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■「コナン」でググったら、「もしかして 新一」
って出てほしかったけどだめだったkrkrs−(18:38)

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