地上にはない雰囲気
■売れ続ける「ドラクエIX」、Amazonの不評は「そういうもんでしょう」と和田社長
そういうもんなのだな。次回もやっぱDSとか言い出しかねない。アマゾンのレビューは世の中の縮図。しかしながらレビューを頭から読んでいると、このみんなが低評価を下したタイトルに対して、シリーズ過去最長のプレイ時間を費やしている自分は一体何なのかと思ってしまう。ふつーにハマっている。
確かに、MMORPGやFPSでのオン対戦に没頭していた当時の自分に遊ばせたら、薄っぺらく感じてそうな気はする。いま自分が遊んでるタイトルが複雑なシステムであればあるほど、次世代を感じているほど今回の『ドラクエ9』を叩きたくなる気持ちはよく分かる。アマゾンのレビューについては、旧シリーズと比べて低年齢向けなのは明らかなのに、それに対してマジレスしている大人が多すぎるという印象。
本作のターゲットは『ポケモン』を遊ぶような層であることは、自称ゲーマーの皆さんならちょっとプレイすれば確定的に明らかである。むしろ、この分かりやすさを実現するのは結構難しい。“自分の中のドラクエ感”が裏切られたようなことを書いている者どもは、黙って諦めたほうがよい。古参を切り捨てても、それを上回る規模の新しいファンを手に入れたのなら、メーカーとしては結果オーライ。今回はファン層の入れ替えが行われただけなのだ。いまの子供たちに『ドラクエ』に根付かせ、彼らが大人になるまでの新しい20年を続けていくために。
「宝の地図」の評判しかり、本作はこの上なく計算高く作られていて実験的だが、手触りは紛れもない『ドラゴンクエスト』。作り手はこれをリリースするにあたり、相当な試行錯誤と勇気を必要としたに違いないと、自分は思っていたりする。DSでこれだけ作り込んだという意味でも、まったくもって完成度の高いゲーム。現状、この詰め込みっぷりは、他社ではすぐに真似できないだろう。社内でも相当な紆余曲折あっただろうに、やはりモノづくりは大変だなーと思う次第。中断・再開の手軽さから、個人的には次作も携帯機向けのほうがありがたい。『ドラクエ』の可能性というよりも、ニンテンドーDSの更なる可能性を知らしめたタイトルであった。(10:05)
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■せっかくなので、DS『ドラクエ9』の“狙い”を憶測
一番売れているハード=ニンテンドーDS
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携帯機=子ども&時間がない人向け
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子ども+社会人=親子でも遊べる
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子ども=ポケモン=収集・単純、時間がない人=社会人=懐古層
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長期間遊んでもらいたい
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ボリューム増やした=装備の細分化、転職、称号、クエストetc...
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作り込みが大変
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延期
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間に合わないギミックは削った
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容量増えた=データが重い=セーブデータ1つ=ポケモンが既にそう=問題なし
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セーブデータ1つ=個性=愛着
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プレイヤー同士盛り上がってほしい=クチコミ=長く売れる
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すれちがい通信、ネットワークプレイ対応etc...
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各職業の存在意義=僧侶からザオリク&賢者からベホマズンを削除=両者の同居
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懐古装備・ボスの配信・レアドロップの設定=懐古層&ヘビーユーザー取り込み=大人
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子ども、大人、ライト、ヘビー問わず1人1本買う=セーブデータ1つだし=DSは1人1台だからOK
遠からず近からず、こんなところ。(12:21)
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■らりぴー逮捕のテロップ
が流れた瞬間、祭りに参加しようとしたものの、色んな板が一瞬で落ちたようでまったく繋がらず。(9:52)
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