■しだれ柳
引越しの準備ということで、ぼちぼち部屋を片付け。この先いらないものは、できるだけ捨てた。だんだんきれいになって何もなくなっていく部屋。色々あったなあ。ほんとに色々あった。


テレビつけっぱにしてたら、今田耕司が自分の記憶をたどって、鹿児島の実家やら懐かしい人やらを訪ねる番組をやってた。昔のことを思い出してその場所に行ったり、その場所に行ったことでもっと昔のことを思い出したり。旅のあいだずっと、喜びでも悲しみでもない表情をしてた。


そういえば昨日は、小学校のころの夢を見たんだった。学校の裏に少し薄暗い広場があって、休み時間は仲間うちでそこに溜まって遊ぶのが流行ってた。ムカデやらネズミやらもたまに出没して、微妙な薄気味悪さと隠れ家っぽい雰囲気がとても好きだった。昨日見た夢の中でも、そこで遊んでた。誰と一緒にいたかは覚えておらず。これから先も色んな人と出会って、色んな人を忘れていくんだろな。それって、「忘れてしまった人と一緒にいたときの自分」も忘れてるってことだし、色々考えてたら何だか寂しい気持ちになった。でもその一方で、こういう気持ちになれて、ちょっといい気分でもある。


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