While My Guitar Gently Weeps

Kiddfive2006-10-31

■おれの父親はビートルズが大好きで、ジョン・レノンになりたかった
新作『LOVE』が、11/20(月)発売。(12:20)


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■親父とおれとビートルズ
ガキの頃の話。うちの実家は、自営の酒屋。電話で配達の依頼があれば、親父はいつもクルマに酒を乗っけて出かけてた。母ちゃんは店番だったからいつも家にいるんだけど、親父はほとんど出かけてる。家がそのまま店になってて、定休日は無し。なので、家族旅行とかキャンプとか、そういうのは一切したことがない。


親父との接点は、おれが配達にくっついていったときのクルマの中だった。親父は夜10時くらいに仕事が終わるけど、その頃にはおれも寝ちゃってる。だから、そのクルマの中が唯一、親父にかまってもらえる空間だった。その空間で流れていた音楽がビートルズ。まだカセットテープしかない時代で、なんだかすげー古いやつが一本だけ。いま思い出すと、当時聴いた曲順のアルバムは存在しない。なので、あれはどうやら親父のベスト集だったんだと思うw 親父とは、クルマの中でいろんな話をした。学校のこと、友達のこと、当時一緒にハマりまくってたキン肉マンのこと…。そして、会話がなくなると親父は無意識にビートルズを口ずさんでた。一番歌ってたのは、たぶん「Ticket to Ride」。英語だから当時のおれにはサッパリだったけど、とにかくおれには最高にイイ歌に聴こえてた。親父はジョン・レノンが大好きで、髪型もロン毛のときのジョンっぽくしてたw 床屋が大嫌いで、風呂場で自分でハサミ入れて切ってたらしい。親父ながらなんてロックな奴!と、子供ながら思ってた。時々、家でこっそりギター弾きながら歌ってたこともあった。また当時、うちには配達用のクルマ以外にも乗用車が1台あった。思い返すと、あれはフォルクスワーゲンの「ビートル」。あれもビートルズ好きによるものだったのかな〜と、いまとなっては思う。


ここまで書くと親父はもうこの世にいなそうだけど、実はまだ健在だったりするw おれも妹も手を離れ、仕事も半ば引退気味。両親ともに歳を取って、時には入院・退院を繰り返しつつも、いまようやく、わずかながら二人だけの時間が取れるようになった。それにしても、親父も母ちゃんも本当に歳を取った。たまに実家に帰るたび、毎年一回りずつ小さくなる二人を見てると、なんとも言われぬ気持ちになり、ちょっと泣けてくる。自分が親になることを考え始めたこの頃、親のありがたみは、日々、ただただ染みてくる。



親父、母ちゃん、おれと妹を生んでくれてありがとう。


二人とも、どうか長生きして下さい。



































おや…、何か声が聞こえてくる…



































「直接言えや!!!!!(゚Д゚)ゴルァ」 の声がwwwwww

























ああ!!言うともよ!!!まかしとけ!!!


父ちゃん、母ちゃん万歳ヒャホーーーーーーーーーーイうぇwwwうぇw





【追記】
先日、珍しく実家から食い物がダンボール詰めで届いた。なんか、どうしても送りたい気分だったらしいw 箱の中身は母ちゃんがチョイスしたらしいが、おでん、ヨーグルト、モロヘイヤ…などなど、全て最近おれが食いたいと思ってたものばかり…。母親ってすげーなと、本気で思った瞬間だった。(22:13)

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