ロックンロールは生きている

直球タイトル。1990年代終盤〜2000年代で大いに叫ばれ続けた「Rock is dead」に真っ向から対峙。この曲は後に、邦楽史のなかでちょっとしたターニングポイントとして語られるようになるかもしれない。その理由は楽曲の斬新さなどではなく、勢いでもなく、「Mr.Childrenがこのタイミングで“ロックンロールは生きている”と明言した」という事実。
実際に聴いてみたところ、皮肉でもなんでもないらしい。大御所が自らの曲にこんなタイトルをつけて、わざわざ出張って本気で旗振り役になろうとしているならば、この状況はそうそう見られるものじゃない。裏を返せば、いまのこの国がそれだけ異常だということ。
ロッキングオンみたいなことを書いてるけども、彼らはこの時代を救いたいとまでは言えないが、一石投じようとしている。国民がここまで政治に関心を持ったことは無かった。ここまでまじまじと、我が国がダメになっていくのを見たことはなかった。ロックンロールが息を吹き返すには充分な条件が揃ってるよ。
Mr.Childrenは、持ってる“毒”が見えにくいからファンもたくさんついたけど、根っこのところは真性のロックバンド。実に人間らしくロックと付き合い、苦悩して、音楽業を続けていってると思います。

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