DXのフリートークでかぶせる松本さんのボケは

真似しようと思ってできるレベルじゃない。頭の回転の速さとボキャブラリーは相当なもの。歳をとってコントをやらなくなったせいか、こういう一本勝負的なスキルが目立つようになった。『ごっつええ感じ』『一人ごっつ』あたりの、巷でいうところのダウンタウンが全盛期だった当時、“松本化”しようとしている同級生を何人見たことか。一番凄いと思うのは、日常における“笑うところ”の定義を大きく変えたこと。噛む、寒い、シュールあたりの概念はもともとあったものの、松本人志の出現以降に笑いのツボとしての市民権を得た。いまではあまりに自然に浸透していて、あたかも昔からそうであったかのように思われるが、それは違う。笑いをとる目的以外で発するコメントも、いずれも大変に素朴で核心を突いたものが多い。やっぱり頭が良くなければお笑い芸人はできない。と思う。
ということを思わず書いちゃうような、自分みたいな漫才も知らないニワカを作り出せてることが、彼が生き残っている最大の要因。

          • -