モノの話

こないだ、『らき☆すたOVA』をようやく観た。発売当時はかなり購買欲があったのだが、余計な金は使うまいと心に決め、何度も何度もお店に足を運んでジャケだけ眺めて立ち去ること1年あまり。結局そんな風にほったらかしてたら、最終的にこうしてTSUTAYAのレンタルキャンペーンで100円で観れちゃったわけで、いまとなってはあのとき買わなくてよかったという気持ちのほうが強い。
同じく、ずっと観たかった映画『バーン・アフター・リーディング』のDVDも借りてきた。公開当初、TVCMがすんげー面白そうで、好きな俳優も出ていたし、ぜひ劇場に足を運びたかった。でもそのときは仕事が忙しくて行けず、やりきれない無念だけが強く残った。ところが、レンタルで借りて観た結果、これが予想外に面白くなかった。ショック。あのとき1800円払って行かなくてよかったと、結構本気で思ってしまった。
フィギュアを買うのも1年以上前にやめた。やめると決めた当初は少し寂しい気持ちもあったが、いまとなっては結果的に無駄な出費もなく、陳列によって部屋を狭めることもなかったわけで、全然悪くない気分。従来のペースで使っていただろう金額を予測すると、いまの手元のお金がすごくありがたく思えてくる。
PS3MGS4』の発売当時、ユニクロとのタイアップで、5〜6種類くらいのオリジナルTシャツが売られた。スネーク万歳!舞い上がっていた自分は、色こそバラけさせたものの、勢いで全デザインを大人買いした。その瞬間は最高に楽しかった。しかし、実際に着たのは1着だけ。しかもそれは部屋着としてだ。残りの5着くらいは、いまだに値札がついてクローゼットに眠っている。正直、買わなければよかった。
紺色のボーダーのカットソーを持っている。これはお気に入りの店で買った。でもそれは完全に自分の意志というわけではなく、どちらかというと半分は店員に勧められたから。確か1万円くらい。自分の中ではカットソーに支払う額としては割高で、買った時は「しまったなー」という気持ちがあった。でも結果的に、それはこれまでで最も着たカットソーになった。いまもヘビーローテーションに入っている1枚。ちょっとした切り替えしとかシルエットが、やっぱりそこらのものとは全然違う。ほとんどヨレなく、耐久性もある。あのとき、お勧めに乗ってこれを選んでよかったと思った。
実践してる人には当たり前のことなのだろうが、とりあえず、その場しのぎのものにはできるだけ金を使わず、長く身近にあるものはできる限り良いモノを選ぶとよい、ということが、ようやく本当の本当に理解できつつある。まあ、理解しても、衝動に勝てるかどうかは別の話なんだけども。ちんこ。

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