ここ数年間で最も無駄のない土日

を過ごしたような気がした。余計なことは何一つない。すべての出来事がいまの自分にとって必要なものであり、ドラマチックであり、大切なことであった。そう思ったときに、いまの自分の仕事や趣味は、長い目で見たときに、果たして何に繋がっていくものかと、ふと疑問に思った。忙しければ、迷わない。自分が迷わないように、ひたすら確実に目の前のことを片付けるように努めてきたが、夢中になるあまり、本当に大切なものに気付けないのは本末転倒ではないのかと、何かハッとした気がした。
ここ数年で、着実に余計なものが削ぎ落されていることが、自分でもはっきりと分かる。それはきっと良いことだ。大事なものだけを少しずつ詰め込んでいくと、だんだんと時間が余らなくなってくる。余計なことをしないので、リスクを背負わない。以前に比べて、精神的にもすごく落ち着いた。歳を重ねると人はシンプルになると聞いたことがあるが、何となく意味が分かってきた気がする。これを続けていけばどうなるものか。きっとどこかで仙人みたいな、悟りを開いたような気分になるのかなーと思っていたりする。昔は変化が怖かったのだが、いまは割とそうでもない。この先にとても興味がある。

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