Twitterとmixiのことを今更ながら

この2つのどちらを選ぶかは、要するに「オープン(Twitter)とクローズ(mixi)のどちらのコミュニティを作りたいか」で分かれるのでしょう。mixiボイスはTwitterの亜種のようなものです。Twitterの流行の兆しとともに、「mixiエコー」→「mixiボイス」に変えて目立たせたように、mixiTwitterの動向を常に追っています。なので、今後も人気・機能ともに本家を追従して拡張していくでしょう。また、クローズならではの機能も出てくるかもしれません。
正確には、mixiが注目しているのはWeb上に存在するすべてのエンタメ&コミュニケーション系のサービスだと思います。mixiは、日本では確固たる地位を築き、収益を上げています。ユーザーの承認制によって安心をもたらし、日本で早くに普及したケータイ文化(i-modeEZwebYahoo!ケータイ)に対応し、ゲームやアプリを増やし、若者を中心にユーザーの囲い込みができています。彼らが努力すべきは、ユーザーを逃がさないこと。それには、いかに「オープンなWeb上でできることをmixi内に持ち込む」ことができるかどうかがポイントです。ある時点で、機能について不便さを感じると、ユーザーは外の世界に出ていくことになります。
一方、Twitterは初めから外の世界にいます。いまや単なるログツールの域を超え、誰かが発したつぶやきが無制限に連鎖し、大きな渦を創りだす可能性を持っています。mixiと対比するならば、フォローが認証制でないことやフォロー数の上限がマイミク(1000人)以上であること。これにより、有名人や中〜高齢層が気軽に参入することができるため、扱われる話題にビジネス関連のものが多く、やや大人向けであるからことが、主な原因だと思っています。
一見するとこの2つは似ているので、Twittermixiボイスの同時投稿モジュールみたいなものも存在していますが、例えばリツイートにしてもこれら2つはフォロワー(マイミク)に対しての見え方が若干違ったりします。なので、この2つを本当に同時に使いたいなら、双方に混乱を招かないように、いまはユーザー自身が投稿の仕方に気を付けることが必要になっています。
これを解消するような、Twittermixiボイスの歩み寄りが今後あるかといえば、自分は無いような気がしています。前述のオープンとクローズのように、これら2つは立場が違い、運営の目的や目標が異なるからです。SNSとしても、海外ではFaceBookが幅を効かせてますので、恐らくmixiが海外進出する可能性は低いでしょう。mixiはこの島国で充分な利益を確保することを目指していると思います。要するに、mixiコクーンなのです。実際、グラン=パルス(Web)は危険が多く、mixi社は、外の世界にある機能をそれなりに取り揃えた、最強のコクーンを作ることを目指しているのです。島国うんたらという意味では、PS3箱○の関係にすごく近いです。
リアルタイム性という意味では、Twittermixiボイスも投稿は速報になり得ます。あとは、ユーザーがその速報を誰に対して、どのように使いたくて投稿するのか、そういう視点で選ぶことになるのでしょう。


Twitter
グラン=パルス、Xbox360スマートフォン、街の居酒屋

mixi(ボイス)
コクーンPS3、日本のケータイ(i-modeEZwebYahoo!ケータイ)、村

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